「わぁ…」
「美遥ちゃん。パスを首にかけて」
「あ、はい」
本当に来ちゃった。
この中に悠ちゃんがいるんだ。
なんかどきどきする。
「美遥ちゃんこっち。多分まだ撮影中だから、仕事中は静かにね」
自分の口元に人差し指を当てるマネージャーさんに私はこくりと頷く。
ちょっと歩くとマネージャーさんはある部屋に入って行った。
私も後を追うように中に入ると、カシャ、カシャとカメラの音と同時に無数のフラッシュが目に飛び込んで来た。
「ー…っ」
そのフラッシュの中に悠ちゃんがポーズを決めながら立っていた。
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