不器用な二人










「決まりね。じゃ、とりあえず着替えてきて。さすがに制服で一緒に歩いたら、俺が変な目で見られるからね」




「あー…」




それはつまり、変質者的な感じか。


…本当、マネージャーさんはいくつなんだろう。



ちょっと疑問に思いながら私は一旦家に帰り、ちょっと可愛い服に着替えて外に出た。




だって、少しでも悠ちゃんに可愛く思われたいんだもん。



それが乙女心というものだよね。




それからマネージャーさんの車で悠ちゃんの仕事先まで向かう。



マネージャーさんはずっと、学校はどうなの、女子高生って楽しい時期だよね、など休むこともなくベラベラと話す。




この人、女子高生大好きなのか?
…だったら私、すごく危なくない?



ちょっと危機を感じながらも、大人しく助手席で、マネージャーさんの受け答えをしていた。