不器用な二人









「もしかして、悠斗にとっては大事な物だったりしてな」




悠ちゃんにとって大事な物?
…そんな、まさかね。




「それはないですよー。だって、私…悠ちゃんに振られてますから」




貝殻を元の場所に置くと、マネージャーさんはえっ!?と驚いていた。




「振られた!?」



「はい。私が引っ越す直前に告白しました。だから…小学六年生の時ですね」




「でも…それは美遥ちゃんが小学生だったからなんじゃ…」




「でも、はっきり言われたんです。妹しか思わないって…」




「えぇー…」




マネージャーさんはあり得ないという顔で考え込んでしまう。