不器用な二人








「私、参加してみようかな…」



「本当!?」



有沙は私の手を両手で握り、やったぁと喜んでいた。



もうどうせ、彼に会うことはない。


…連絡先だって、知らない。



「じゃ、今度の日曜日にセッティングするから」



「う、うん…」




そういえば有沙ってよく合コン行くけど、セッティングってどうやってるんだろう…



友達の幅は広いということは、恭子から聞いているけど…



そう考えると有沙ってすごいと心の中で感心していた。