「それは、美遥ちゃんが悠斗にあげたものなの?」 後ろからマネージャーさんが私から貝殻を取り、書かれている文字を見る。 「はい…昔住んでいたところは海が近かったので…よく、一緒に遊んでいました」 この貝殻を渡したのは、いつ頃だったのだろうか… 低学年の時、かな? 好きっていう漢字がまだ書けてないし… でも、なんで悠ちゃんはまだこれを持っていたのだろうか。