不器用な二人








だけど、好奇心には勝てなくて…




「お邪魔します…」




マネージャーさんの後について行き、悠ちゃんの家に上がり込んだ。




「あいつ、どこに台本置きやがったー?」



台本を探し回るマネージャーさんをよそに、私は部屋を見渡した。




必要以上の家具は置いてないんだ。
…男の一人暮らしはそんなものなのかな?



でもこのマンション、2LDKだから一人暮らしをするには広すぎるよね。



寂しくないのかな…




「おっ、こんなとこにあった」




マネージャーさんはリビングではなく、いつの間にか悠ちゃんの部屋に行っていた。




私も悠ちゃんの部屋に訪れると、部屋の中は白黒で統一されていた。



なんか、悠ちゃんらしいと思った。



「もうちょっと明るい色を入れないかねぇ。例えばピンクとかさ」



「悠ちゃんにピンクって…なんか笑えますね」



いや、合うと思うよ。


でもいきなり悠ちゃんの部屋がピンクだらけになったら、まずはどうしたの?って聞くね。




想像しながら、悠ちゃんの部屋を見渡していると三段ボックスにあるものを見つけた。