不器用な二人











なんで、
なんで…




私の頭の中はパニック状態。



なんでこういう展開になっているのか、全く把握できなかった。




「あ、あの、悠ちゃん、お友達はいいの?仕事、は?」




グダグダになりながらも、言葉を繋げて悠ちゃんに聞いてみた。




さっき誰かといたみたいだけどよかったの?



もしかして、仕事の打ち合わせとか…




「チカのことはいいよ。一緒にご飯食べていただけだから」



「…そうなの?」




あの人チカさんっていうんだ。
…あれ、でもチカっていう名前…どっかで聞いたことがあるような…




「仕事は急に別の日に変更になったから、今日はもうない」




悠ちゃんは私の質問に全部答えてくれて、マンションに近づくと悠ちゃんはぴたりと止まる。




「悠ちゃん?」



「……あいつ、誰?」



「え?」