不器用な二人









「じゃご飯食べに行こうよ。この辺で美味しいお店知ってるし」




「で、でも…カラオケ代とか…」




「いいよ。俺が払うから気にしないで」



「え、いや…それは…!」



今日知り合った大学生に奢って貰うなんて、そんなの無理だよ!



昨日だって、悠ちゃんに夜ご飯奢って貰ったばかりなのに!




「いいの。俺が誘ったんだから」



そう言って山崎さんは一旦自分たちの部屋に戻って行った。





山崎さんって意外と強引だ。
いくらこっちが引き下がってもグイグイくる。




それに…、あんなカッコいい人が合コンに来なくても、簡単に彼女が出来そうなんだけど…