不器用な二人









でも逃げる道ないし…
しばらくしたら、出よう。




あ、でも長く居座ったら変に思われちゃうよね。




あーもう!
私のバカ…




覚悟を決めて私は部屋に戻ろうとトイレから出ると、近くの壁に寄りかかっている山崎さんを見つけた。




え、どうしたの?




「やぁ、美遥ちゃんを待っていたんだ」




「…へ?」



わ、私!?


なんで?有沙はどうしたの?



一人であたふたしてると、山崎さんは壁から離れて私に近づく。




「ねぇ、このまま二人でどっかに行かない?」




「…え!?」




二人!?
なんで!?