「美遥ちゃん、どうしたの?ぼーっとしてたけど」
「え、あ…何でもない、です」
すぐ悠ちゃんのことを考えてしまう。
…でも、仕方ないよね。
だって、昨日久しぶりにご飯食べて、話して…
昔に戻ったみたいで、嬉しかったんだもん。
「たまにこの子、ぼーっとしてるんですよー」
「え、そうなの?なんか危なっかしいね」
ちょっと待って。
私、そんなにぼーっとしてない!
だから危なっかしくないもん!
「浩太ー!お前次入れろよ」
「おー」
あ、そっか。
カラオケだから歌うのは当然か。
「美遥ちゃんは?何歌うの?」
「…え、」
あ、私もなの?
…どうしよう、音痴だから歌いなくないんだよね。
うーん…


