「もしかして高いレストランに行くイメージがあったとか?」
「…」
その通りです。
つい数十分前まではそう思っていた。
「まぁ、人それぞれじゃない?一回だけ先輩に高級なところ連れて行ってもらったけど、俺には合わなかったし」
「そうなの?」
「さすがに時と場合によっては行くけど、プライベートではあんまり行きたくないな」
悠ちゃんは表面が焼けてるか、ヘラを使って確認し、生地をひっくり返す。
やばっ、私もしないと!
悠ちゃんの前に生地を焼いていたのに、悠ちゃんの生地がいい感じの焼き色だから、私のは絶対に焦げてそう。
心配しながら生地をひっくり返すと、ちょっと焦げ目がついていたけど、なんとか大丈夫だった。
よかった…


