「…悠ちゃん、なんで…」 芸能人になったの? そう聞こうとしたけど、それを口に出すことはなかった。 なんだか、無神経な気がして… 「美遥?」 「ごめん、なんでもない。さて、もう鉄板に流していいかな?」 私は誤魔化すかのように、鉄板に生地を流してヘラで形を整える。 だって、再会した日に私は悠ちゃんから馴れ馴れしくするつもりはないと言われた。 でも今はこうして一緒に食べてる。 それでいいじゃない。 これ以上何を欲張るの?