不器用な二人








「愛してるよ。美遥」




「っ!?」




悠ちゃんの言葉に更に涙が溢れてくる。



不意打ちだった。
まさか、悠ちゃんから愛してるなんて言われるなんて思ってもみなかった。




「ずるい…っ」




「どこが。俺の気持ちをそのまま伝えただけじゃん」





それがずるいって言ってるの!




もう…悠ちゃんには敵わないよ。




「私だって、悠ちゃんのこと愛してるもん…」




悠ちゃんにそう伝えると、悠ちゃんは幸せそうな笑みを浮かべ、嬉しそうに私の名前を呼ぶ。




悠ちゃんの幸せそうな表情を見て、自分も幸せな気持ちになり、私は悠ちゃんの胸の中に蹲る。