不器用な二人








…なんですか。隣の人は。


かなり様になってるんですけど…



横目で悠ちゃんを見ながらそう思った。



これを今、独り占めにしてるって思うと、思わず顔が緩んでしまう。




「着いた」



悠ちゃんは店の駐車場に車を停めて、私をつれて店の中に入る。



「何名様ですか?」



「二人です」



「じゃこちらを案内します」



女性の店員さんは営業スマイルを浮かべ、席へと案内される。




「…悠ちゃん、ここってお好み焼き屋さん?」



「ああ」



机の中央に鉄板があり、おすすめのメニューにもお好み焼きで他にも焼きそばなどが載ってある。



それにこの店に入る時、ソースの匂いで充満していた。