私は熱を冷ましたくて、リビングのドアを少し開けその場に座り込む。
ひんやりとした冷たい風が流れ込み、すごく心地よい。
暫く風に当たっていると、後ろからぴしゃりと窓を閉められる。
「風邪引くよ」
風呂から上がってきた悠ちゃんにそう言われ、私はソファーまで連れていかれる。
髪乾かしてないじゃん。と悠ちゃんは自分の足と足の間に私を座らせ、肩にかけていたタオルでわしゃわしゃと髪を拭く。
あ…ヤバい、これ…
気持ちいい…
悠ちゃんの手がリズムよくわしゃわしゃと私の髪を拭くから、だんだんと眠気が襲ってきた。
すると悠ちゃんは私の頭に思いっきりチョップをし、私は一気に眠気が飛んだ。
「こら、まだ寝るんじゃない」
「うー…っ叩くことないじゃない…」
チョップされたところを手で押さえながら、悠ちゃんに睨みつける。
すごく痛いんだけど…
悠ちゃんのバカ。
悠ちゃんはタオルを横に置き、後ろから私をぎゅっと抱きしめる。
「まぁまぁ、いじけないいじけない。今から大事な話があるから、寝るのはその後」
「大事な話…?この態勢で?」
「え、そうだけど?美遥を独り占めしてる気分になるし、抱きつけるし、この態勢が一番好きだし」
だからなのか。
最近後ろから抱きしめられることが多いと思ったけど、悠ちゃんが好きな態勢だからなのか。
でも私もこの態勢が好きかも。
悠ちゃんに抱きしめられると安心するし、何より私の表情を見られなくてすむし。
(特に顔が赤くなっているところ)
……ところで、大事な話とは一体…


