結局私が選んだのは、先に入って悠ちゃんを待つこと。
それが一番マシな選択肢だったと思う。
…でも、悠ちゃんはいつからあんな意地悪になったのだろうか。
年を重ねるほど意地悪になっている気がする。
だって、悠ちゃんと再会した時はまだ優しさしかなかったんだよ!
涙目になりながら服を脱いでいくと、ドア越しに悠ちゃんが私を呼ぶ。
「美遥、洗面台の左の戸を開けてみて」
「…戸?」
私は悠ちゃんの指示通りに洗面台の左の戸を開けてみた。
中には入浴剤が沢山入っていた。
「砂羽さんから貰ったやつ。景品が当たって沢山あるからと貰ったけど、俺はあんまり使わないし、それ全部美遥にあげるよ」
ついでに風呂の中に入浴剤を入れて待ってていいと悠ちゃんは言う。
やった!
入浴剤さえあれば、少しはマシなはず!
なるべく見えないような入浴剤を選び、私は湯船に浸かって悠ちゃんが来るのを待つ。


