不器用な二人









「じゃ今回は10秒ね」




「……え?」





「もちろん俺と入る前提で。まずその一、先に入って待っているか。その二、俺に脱がしてもらうか。さぁ、どうしようか?」



「え、待って!」




まさかのあの海の日の再来。


あの時も悠ちゃんは時間を決めて、私に選択肢を与える。


でもあの時はまだ逃げ道があった。

…しかし今回は逃げ道なんてない。
どっちに選択しようが、結局は悠ちゃんと一緒なんだから。




「それ以外の選択はないの!?」



「ない」



きっぱりという悠ちゃん。




そして更に悠ちゃんは恐ろしいことを言う。




「あと…もし逃げたりしたら、強制プラスの朝まで解放しない。それがどういう意味かわかってるよね、美遥?」





素晴らしい笑みを浮かべる悠ちゃんに、私は泣きそうになった。