不器用な二人








「“さとしくん”って誰?」




「え?恭子の彼氏だよ?…言ってなかったっけ?」




「うん、聞いてない」





悠ちゃんに男の人の名前を出すと、必ずと言っていいほど聞いてくる。




悠ちゃん以外の男の人には絶対について行かないのに…



でも妬いてくれるのはすごく嬉しい。




そう思うと自分の頬が緩んでしまい、それを見た悠ちゃんはちょっと不機嫌になる。




「なーに笑ってんの?」




「えへへ…なんか幸せだなって」




悠ちゃんにそう言うと、後ろからの不意打ちのキス。




「ーっ!?」




「可愛いこと言っちゃって」




不機嫌の悠ちゃんはどこに行ったのやら。
今の悠ちゃんは私に負けないぐらいに幸せな顔をしていた。