悠ちゃんの車に近づくと、悠ちゃんは有沙と恭子を連れてくることを予想していたのか、車に寄りかかって待っていた。
変装しているから、ギリギリ大丈夫みたいだけど…
「悠ちゃんお待たせ」
「美遥」
悠ちゃんは私に近づき、抱きつこうとしていたから、私はそれを阻止する。
だって…二人の前で抱きつこうとしてるんだよ!?
恥ずかしくて無理だよ!
阻止された悠ちゃんは当然不機嫌になるわけで…
帰ってからが…怖い…
「ゆ、悠ちゃん…有沙と恭子だよ」
話を逸らすかのように二人の紹介をすると、悠ちゃんは笑顔で挨拶する。
「榊原悠斗です」
「白鳥有沙です!いつもドラマと雑誌見てます!」
「本当?ありがとう」
有沙は悠ちゃんに握手を求めると、悠ちゃんはそれに応え、二人は握手を交わす。
有沙はきゃーと喜んでいるけど…
…一応、前にも会ってるよね?
私の彼氏や幼馴染としては会わせたことはないけど、高校の時に悠ちゃんの撮影現場に行ったよね?
マンション近くの公園で…
有沙のテンションを見てそう思ったけど、でもファンだから何回会っても嬉しいよね。
きっと、私だって誰かのファンだったら、何回会っても嬉しいもん。


