「私ね、悠ちゃんに働くって言ったら反対されたんだよ」
私は前に恭子に話したことを有沙に話す。
有沙はかなり興味があるようで、うんうんと頷く。
「理由聞いたら、男がいるからダメって…」
「まさかの榊原悠斗の嫉妬!?カッコいい旦那に妬かれるなんて美遥いいなー」
「まだ旦那じゃないよ!そして最後まで話を聞いて!」
とりあえず興奮している有沙を落ち着かせ、私は話を進めた。
「ずっと悠ちゃんに反対されて…でも働きたかったから、悠ちゃんには内緒で面接に受けに行ってたの。受かれば文句はないだろうって…」
「…それ、文句あると思うよ」
「うん、実際かなり怒られた…あの時の悠ちゃん、怖かった…」
悠ちゃんの場合、感情的に怒鳴るんじゃなくて、笑顔で静かに怒るから余計に怖い。
目なんて笑ってないし…
そして散々怒られた後、朝まで放してくれなかった。


