不器用な二人








「…で、有沙。恋愛よりも仕事は決まったの?」




「仕事ね…やっと決まったよ…何回面接を受けに行ったんだか…」




あと二ヶ月で卒業する有沙と私。


有沙が希望する職種は倍率が高かったらしく、有沙は何度目も面接に受けに行っていた。



やっと決まったんだ…
よかったね、有沙。




「美遥は結局働くの?」



「働くよ。この前事務の面接に受かったの」




恭子の問いかけに答え、この前の面接で受かったことを教えた。




「え?榊原悠斗って意外と収入ないの?」




有沙に何故か誤解が生じてしまった。



有沙…
私が働くのは、悠ちゃんの収入がないからとかじゃないよ…




「でも榊原悠斗に反対されていなかったっけ?」




恭子の言葉に苦笑する私。
うん…かなり反対されたね…





「え、私聞いてないよ」




「有沙はその時、当時付き合っていた彼氏さんとデートに行って、いなかったんだもん」




その時は恭子と二人で話していたんだよね。



だから今は有沙よりも恭子の方が詳しいかも。