ーー翌日。
新学期が始まり、私は有沙と恭子に悠ちゃんとの約束の話をした。
二人とも驚愕していたけど、最後にはおめでとうと笑顔で祝福してくれた。
それから私は苦手な小論文を一日一回、練習をした。
悠ちゃんとの約束を守るために!
そして短大の試験を受け、無事に合格した私は家族よりも悠ちゃんに一番に報告した。
悠ちゃんは自分のように喜んでくれた。
有沙や恭子も進学と言っていたけど、有沙は専門学校、恭子は四大と言っていた。
中学から一緒だった三人は、大学では別々になってしまった。
正直言って寂しいけど、でも会おうと思えば会えるから、きっと大丈夫。
受験が終わった私たち三人は最後の高校生活を思い存分楽しんだのだった。