不器用な二人








「その日が近づいてきたら、また改めて言うよ。まぁ、それまで変な男に取られないように注意しないとね」




「悠ちゃん以外の、男なんて…興味、ないもん…っ」



逆に悠ちゃんは私でいいの?
そう言うと悠ちゃんは後ろから私にキスを落とす。




美遥でいいじゃなく、美遥がいいの。と悠ちゃんは“が”を強調し、私の涙を拭う。



しかし私の涙は止まるどころか溢れる一方だ。



もう…悠ちゃんのせいだ。
悠ちゃんが嬉しい言葉をくれるから…




「悠ちゃんのばかぁ…っ」



「ちょっと美遥さん、酷くない?」




「ひどくない…っ」



私は体ごと悠ちゃんの方へ振り向き、抱きついた。


時間がないというのに…
でも、今は悠ちゃんに甘えたくて仕方がなかった。




マネージャーさん、ごめんなさい。
悠ちゃんの仕事を妨害して…




でも、仕方ないもん。
全部、悠ちゃんのせいなんだから。