不器用な二人









「憧れ…だよな。俺もそう思う。…まぁ、稚嘉の前では絶対に言わないけどな」




やっぱり悠ちゃんもちーちゃん一家に憧れるんだ。



…ん?
じゃ、あのインタビューの時、憧れる家族って…ちーちゃんのことだったの?




そう考えてると、いつの間にか悠ちゃんが所属している事務所に着いていた。




美遥、早く降りておいでと悠ちゃんの催促に、私は慌てて車から降りた。