不器用な二人








砂羽さんは千里ちゃんの顔を見て優しく声をかける。




「いい、千里。また悠斗くん来てくれるから、今日は我慢できるね?」



「…ひ、っく…」



「できない子は、もう悠斗くんと遊べなくなるよ。いいの?」



砂羽さんがそう言うと、千里ちゃんは更に泣き出してしまった。



本当、悠ちゃんはどれだけ好かれているのだろうか。




「じゃ千里。我慢する?」



砂羽さんの問いかけに、千里ちゃんはコクリと頷く。



それを確認した砂羽さんはよしっと言って、千里ちゃんを慰めていた。




さすがママだ…
すぐに千里ちゃんを泣き止ませちゃった…



しばらくして千里ちゃんは落ち着き、砂羽さんの横に座っているちーちゃんへ移動した。