不器用な二人








「…じゃ、私が今まで榊原悠斗の情報を言っていた時、美遥は知っていたの?」




「…大抵、知ってた。でも、有沙からの情報で知ったことはあるよ!」




そう言うと有沙はそう…と呟き、なんだか落ち込んでいた。



思った以上に有沙のダメージは大きいようだ。




「有沙。何となく納得しているでしょ?この前、美遥が幼馴染の話をした時、日曜日は仕事といって、なかなか会わせてもらえなかったこと。そして、美遥がノリ気じゃなかったけと」




「う…」




さすが恭子…
洞察力がすごい。




すると有沙ははぁ…とため息を吐く。




「そうだけど…私が落ち込んでいるのは、美遥に我慢をさせていたことよ」




「え?」



私が…我慢?
有沙の言葉に恭子も首を傾げていた。