「…恭子。やっぱり悠ちゃんの話って…そこまで衝撃的だった?」



「衝撃的よ。まさか榊原悠斗の話が出てくるなんて、誰も予想できないわよ」




「…そうだよね」




私だって、有沙や恭子が実は芸能人の誰かと付き合ってます。とか言われたら、びっくりするもん。




有沙の場合は…ファンだし。




「…美遥」




「あ、はい!」




有沙に呼ばれ、私は変に緊張してしまった。



有沙はまだ頭を抱えたままだけど、少しずつ言葉を発する。




「榊原悠斗に興味がないというのは…」




「悠ちゃんを忘れられなかった、から…」



「榊原悠斗が公園で撮影していた時、時間が経っても戻ってこなかったのは…」




「会いたく…なかった、から…」




有沙…そのこと、覚えていたんだ。
それとも…私の行動に不審に思ったのかな?