翌日の昼頃、私は恭子の家に訪ねた。
予想通り、恭子は家にいた。
携帯が壊れて恭子たちの連絡先がわからないと説明すると、恭子は有沙の分まで教えてくれた。
有沙にメールする時はちゃんと名前を送らなきゃ…
そして恭子と有沙に話したいことがあると言うと、恭子は有沙に連絡してくれて恭子の家の近くのファミレスへ向かった。
しばらくして有沙がやってきて、私は悠ちゃんや浩太さんのことを全て話した。
最後まで話すと二人とも硬直していた。
あの恭子さえも…
「え…っと…二人とも…」
「は?嘘でしょ?美遥が榊原悠斗と幼馴染で今は恋人!?」
大きな声で話す有沙に私は慌てて口を押さえる。
「有沙、声がでかい!」
「あ…ごめん…ちょっと待って。…頭の中、整理させて…」
有沙は頭を抱えて、何かに悩んでいた。
恭子はもう落ち着いたのか、頼んでいた紅茶に口をつけていた。
「てっきり、山崎浩太の話だけだと思っていた」
「あの時はごめん…心配かけて…でももう大丈夫だから」
「うん。美遥の顔を見ればわかる。だけど、今度はちゃんと相談してよ?私たち、親友でしょ?」
「うん!」
恭子とそう話すが、有沙は未だに悩み中だった。