不器用な二人









「ユキさんと何を話していたんだ?」




悠ちゃんの車に乗って、シートベルトを嵌めた時に悠ちゃんからそう聞かれた。




悠ちゃんは知っているから…言っていいんだよね…?




「マネージャーさんの…恋人の話…」




「ああ…ユキさんの恋人…ね。でももうすぐ結婚するよ、あの人」




「え?そうなの?」




マネージャーさんって社長さんと結婚するの!?
そこまで聞いてなかった!



え、じゃあ…マネージャーさんって…逆玉の輿なの!?





マネージャーさんすごいと思っていると、不意に悠ちゃんから手を握られた。




「悠ちゃん…?」




「あのインタビューのこと忘れないでね。何年か先の話だけど…でも俺は本気だから」




悠ちゃんは助手席の方に体を乗り越してきて、私にキスを落とす。



そして悠ちゃんは助手席の横にあるスイッチを引き、背を低く倒す。




「え、悠ちゃん…」



「大丈夫。誰も見てないから」




そういう問題じゃない!
そう抗議しようとしたけど、再び悠ちゃんに唇を塞がれて、何も言えなくなってしまった。