「それと、もう美遥を連れてこないで。美遥が来たいなら、俺が迎えに行くから」
「なーに妬いてんだよ。俺が本命がいるの知ってるくせに」
え…悠ちゃんはマネージャーさんと社長さんの関係知ってるの!?
「知ってるよ。でも美遥が他の男と二人っきりになるのが嫌なだけ。たとえそれがユキさんでも」
まさかの悠ちゃんから予想外の言葉が聞けて、私は思わず頬を緩めてしまう。
「嫉妬は程々にな。…さて、予定よりも早く終わったから次の仕事まで時間があるな」
マネージャーさんは携帯とスケジュール帳を取り出し、時間を確認する。
なんだかこうして見ると、マネージャーさんって本当にマネージャーさんなんだと変な実感をしてしまった。
「じゃ、美遥を送ってそのまま直行する」
美遥行くよ。と悠ちゃんは私の手を繋いで、スタジオから出て行く。
行き交う人にじろじろと見られ嫌な気分になったけど、悠ちゃんがずっと私の顔を見て優しく微笑むから、嫌な気分がどっかに飛んでいった。


