不器用な二人








…気を遣わせてくれたのかな?




…でも、悠ちゃんは疲れているのに、こうして私が仕事場に来たら邪魔じゃないのかな?



せっかくの休憩時間なのに…





…でも、そうわかっていても、悠ちゃんのそばにいたいと思うのは我儘かな?




何日も会ってないから、その分余計に離れたくない。




私は悠ちゃんの横にちょこんと座って、悠ちゃんの寝顔を見る。




そういえば、昔にも同じような状態があった…



確か…悠ちゃんが中学生になったばかりの時だったかな…


新しい友達が出来て、悠ちゃんは私を放ってそっちばかりに行くから、私は捻くれたんだっけ?




それで悠ちゃんがいる時間を狙って遊びに行ったけど、悠ちゃんは遊び疲れてリビングで寝ていた。




せっかく遊びにきたのに、寝ていたから悠ちゃんの横に座って泣いたっけ。




真理子さんは慌てて私のところに駆け寄り、悠ちゃんは私の泣き声で瞬時に起き上がった。