不器用な二人









「だって…キスみたいに強引ですることもできましたよね?でも浩太さんはちゃんとメールで知らせてくれました。これが大切以外に何があるんですか?」





「……なんか美遥ちゃん変わった?前はかなり大人しそうだったのに」




「え、そうですか?」




変わった?私が?

私はただ、最後に浩太さんに伝えたかっただけなのに…




それに、浩太さんとこうして向き合ったのは…もしかしたら初めてかもしれない。




すると浩太さんはあーもう!と髪をがしがしと掻き乱した。





「なんで大人しく立ち去らせてくれないかな?そしたら、こんな気持ちにならなくて済んだのに」




「浩太さん?」




浩太さんの名前を呼べば、浩太さんは優しく私を抱きしめる。