不器用な二人









「なんで追いかけてきてるの?」




「だって、私の分もあるし…」




「美遥ちゃん、なんでいつも素直に奢らせてくれないの?そこは素直に受け取ってよ」




可笑しく笑う浩太さんに私は伝えたい言葉を口にした。




「浩太さん、ありがとうございました。浩太さんは遊びだったかもしれないけど、でも私を大切にしてくれた」




「なんでそう言い切れるわけ?」




「だって半年間…私に手を出さなかった。キスはしても、最後まではしなかったから」




「でも昨日出そうとしたけど」




何が言いたいの?と浩太さんは溜息を吐く。


呆れてる浩太さんに私は言葉を続ける。