はぁ… 臆病になってる、私… …でも、悠ちゃんにあんなこと言われたら…臆病になるに決まってるよ。 …もう少し、ここにいよう。 もうすぐ悠ちゃんだって、次の仕事に行くよ、きっと。 あんな人気があったら、休みなんてないよね… しばらくトイレに閉じ篭っていると、外からファンたちの声が聞こえなくなった。 もう悠ちゃんは帰ったのかな… 私は外に出て、周りを見渡した。 しかし、後ろからガシッと腕を掴まれる。