「悠ちゃん、話があります」
真理子さんの手料理を食べて、三人でリビングでお喋りして。
悠ちゃんの部屋に戻ってきたのは、日付が変わる手前だった。
悠ちゃんは明日朝一で向こうに帰ると私に言った時、私は床に正座をして悠ちゃんに改めて話をかけた。
「ん?なに?」
悠ちゃんも私の前で正座をして、私の言葉を待つ。
「え…っと…海で話した件なんだけど…」
「うん」
「今日で…最後じゃ…ない、よね…?」
お風呂に入ってた時に思っていたことを悠ちゃんに聞いてみた。
もし、本当に最後だったら…どうしょう…
「うん、最後じゃないよ。だって、美遥は俺の気持ちを応えてくれたし」
応えてくれたのに、それを裏切る薄情者じゃないよ、俺は。という悠ちゃんの言葉にホッとした。
「俺はもう美遥とは幼馴染じゃなくて、恋人同士と思っていたけど、美遥は違うの?」
悠ちゃんの言葉に私は慌てて頭を横に振る。
だって…私もそう思っていたから…