不器用な二人








「…っていうか、美遥は知ってたんだ。俺が来季のドラマに出るって」




「え、あ…うん。その…たまたま雑誌で見たから…」




たまたまじゃない。毎月チェックしている。

…でも悠ちゃんに知られたら、何だか恥ずかしいから、“たまたま”で誤魔化した。




「何の雑誌?」




「え…えっと…“Sugar”…」




「じゃ、俺のインタビューとかは?」




「インタビュー?」





そういえば、悠ちゃんのインタビュー読んでなかった。



今回は結婚のことでいろいろ考えていたから、今でも袋に入ったまま机の上に放置している。




いつも絶対悠ちゃんのインタビューを読んでいたのに…




私はううんと首を振ると、悠ちゃんは悲しそうにそっかと返事をした。





「でも読んでない方が逆によかったかも。読まれていたら、今美遥と居れなかったかもしれないし」




「え?私に関係してるの?」




「さぁ?」




1番肝心なところを答えてくれなかった悠ちゃん。



何が書いてあるんだろう。
…帰ったら、絶対に読まなきゃ。