…そういえば、今日悠ちゃんは変装していない。
どこかに出かける時はいつも帽子やメガネで変装していたのに…
「悠ちゃんこそ…大丈夫なの?」
「え、なにが?」
「来季のドラマ、決まったんでしょ?忙しいんじゃないの…?」
それに変装も…
そう言うと悠ちゃんはふっと微笑んだ。
「最近仕事三昧で久々に休みがとれたんだ。それに今日は一目を気にせずに美遥と一緒にいたかったんだ」
「…っ、そ…うなんだ…」
やっぱり悠ちゃんは私を喜ばせるのがうまい。
そんなこと言われたら…余計に悠ちゃんのことが好きになっちゃうじゃん。


