不器用な二人








「も、もう…なによ…」





悠ちゃんにバレないように顔をそらし、いじけた態度をとる。




でも悠ちゃんはそんな私を見て、更に笑い出した。





「悠ちゃん…」




「悪い悪い」




悠ちゃんは自分を落ち着かせるように息を吐いた。




「美遥はもう三年だよな。進路は決まったの?」




「うん…とりあえず短大を受けるつもり…」




「そっか」




美遥ももう三年かー…と悠ちゃんは窓辺に肘をつきながら、そう呟いた。