不器用な二人









それから私たちは高速に乗ったけど、車内は沈黙が流れていた。





何を話したらいいのか、わからない。
私は今までどう接していた?




「…美遥」



「っ!?え、あ…はい!」





いきなり名前を呼ばれて、大袈裟に反応をしてしまった。




悠ちゃんはそんな私を見て、ははっと笑っていた。




あ…久々に見た悠ちゃんの笑顔。
それだけでも、じわぁ…っと涙が出てくる。