不器用な二人










「美遥…会いたかった」




「…っ」




私もだよ…悠ちゃん…
すごく…会いたかったよ…




溢れてくる涙を堪え、悠ちゃんに顔を見られないように俯いた。



…私が泣く資格なんてないから。





「…もしかして、今からデートだった?」



「…あ…」




悠ちゃんは私の格好を見て、悲しそうにそう言った。





今日は覚悟を決める日だから、服装はいつもよりもオシャレにしたつもりだ。




私なりの…ケジメだった。





「…うん」





せっかく…悠ちゃんと再会できたのに…
どうして、この日なんだろう…