不器用な二人








とりあえず俺はそこに向かうと、トイレの近くにあるベンチにユキさんが座っていた。




一人でいると怪しくないか?
まぁ、ラフな格好でいるから、多分大丈夫だろうけど。






ユキさんは俺に気づいて、早くないか?と呆れたような顔で言う。




そりゃ迅速な対応をしたから。
美遥に逃げられたら、たまったもんじゃない。




ユキさんと入れ替わるように、俺はベンチに座って美遥が出てくるのを待ち、ユキさんはプロデューサーと打ち合わせをすると、この場を去った。