不器用な二人








そして再会したあの日。




挨拶をしに美遥の家を訪ねた。

美遥の両親は前から仕事人で家にいることがあまりないから、もしかしたらと期待を込めながら、チャイムを鳴らす。




すると、思っていた通り美遥が家から出てきた。



…が。




美遥は五年前よりも可愛く成長していた。
別れたあの頃はまだ中学入る手前だったけど、女は五年でこんなにも成長するものだろうか。




あまりにも可愛くなっていて、美遥の名前を呼ぶ時なんて、途切れ途切れだった。




そして美遥とどう接していたのかわからなくなり、思わず思っていないことを口に出してしまった。




結果、美遥を傷つけてしまい、俺はそんな美遥を謝りもせず家に戻ってしまった。



最低だろ、俺。



何のためにユキさんに頼んだんだ?
関わるなと言いに来たわけじゃないだろう。