不器用な二人








悠ちゃんは右手で私の頬を撫でる。
それだけで、びくりの反応をしてしまう。



「悠ちゃ…」




「…奪ってやるよ、あいつから」





え?と思うと同時に私は悠ちゃんに口を塞がれた。




それは、悠ちゃんの手ではなく、唇で。





何が起こっているのか、全く頭が追いつけなかった。



なんで、悠ちゃんにキスをされているのか、理由がわからなかった。





私は、ただの幼馴染なんだよ…?




なのに、なんでキスをするの…?

奪うって、何から?

私はもう、悠ちゃんから離れるって決めたの。



…そう決めたんだよ。
なのに…悠ちゃんからキスされたら、また自惚れちゃうじゃない。




これ以上、自惚れさせないで…っ!