不器用な二人










「美遥…」



「…っ」




どうして…、



どうして、こんな時に限って悠ちゃんと会っちゃうの…?




「美遥、お前…あいつと…」




「っ!?」




もしかして…悠ちゃんに浩太さんとキスをしたところを見られてた……?



嘘、なんで?
悠ちゃんに見られたくなかったのに…っ!!





私は自分の口元に手をやり、すぐさま自分の家に向かう。



悠ちゃんは私の名前を呼び、後ろから追ってくるけど、私は悠ちゃんから必死に逃げる。




エレベーターを使ったら、簡単に捕まる。
そう思った私は階段を使い、悠ちゃんから逃げる為に必死に走る。