不器用な二人










水族館に着くと、浩太さんは私の分まで入場券を買ってくれて中に入る。




いくら私が払うと言っても浩太さんは聞かないから、もう諦めた。





「あ、サメだ」




サメを発見した私は、サメがいる水槽の前で止まる。




「サメ好きなの?」




「はい。何だかかっこよくないですか?」




しかもよく映画に出るサメ以外にも違う種類のサメがいるし。



何だか感動しちゃうんだ。




「女の子は普通イルカの方じゃない?」




クスクスと笑う浩太さんに私はむうとする。