不器用な二人











「本当に大丈夫なの?美遥」




「…え?」




デートの前々日に、有沙と恭子は心配そうに私を見る。




「何だか元気ない…」




「そうね…無理しているように、見えるけど」




「有沙…恭子…」




二人に心配かけて、何やってるんだろう。

いつもの私らしくならなきゃ…





「何言ってんのよ、二人とも」




私はいつも通りに元気だけど。と二人に言うと、恭子は私の手を握る。




「…今はそうしてあげる。でも言いたい時はちゃんと言いなさいよ。聞いてあげるから」




恭子の言葉に有沙も必死にうんうんと頷く。




有沙…恭子…
ありがとう…





私はそれだけで、心強いよ…