不器用な二人








バラされたら、今までの悠ちゃんの努力が水の泡になってしまう…




私のせいで…っ



それは嫌、だ…




悠ちゃんには、迷惑なんて…かけたくない…





「…それを受けたら…本当にその写真はバラさないでくれますか…?」




「もちろん約束するよ」




浩太さんの言葉に私は制服のスカートにぎゅっと握りしめた。




「わかり…ました…」




「そう。よかったー」




じゃ連絡先交換しようかと浩太さんはそう提案し、お互いの連絡先を交換した。




「じゃ今日は帰ろうか。これからもよろしくね、美遥ちゃん」




「…はい」




喫茶店を出て、浩太さんは私を送ると言ってマンションまで送ってくれた。




「じゃメールするね」




またね、と浩太さんは帰って行った。




…私は…浩太さんの彼女、なんだ…