「美遥ちゃん。久しぶり」
「…え」
校門を出てすぐに名前を呼ばれた私。
振り返れば、この前の合コンで出会った人が壁に寄りかかっていた。
「浩太…さん?」
「あ、覚えててくれたんだ」
嬉しいなと私に近寄ってくる浩太さん。
なんで浩太さんがここに…?
「友達から聞いたんだ。前の合コン時に学校名を聞いたみたいでね。待ち伏せしちゃった」
待ち伏せしちゃったって…
え、なんで?
首を傾げると、浩太さんは笑顔でデートしようかと私を誘う。
デート!?
「え、何でですか!?私たち、そういう関係じゃないし」
「じゃそういう関係になってみる?」
「へ…っ?」
何を言っているのだろうか…
私は戸惑いながら、浩太さんの顔を見る。


