「うん、そうするー」




この後約束してるんだと、有沙は帰る仕度をし、バイバイと笑顔で帰って行った。




可愛いな有沙…
恋する乙女だ…




「じゃ私も図書室に寄って帰るから」



「あ、わかった。また明日ね」




教室を出て行く恭子に手を振り見送る。




今日は一人か…


あーあ、私も恋したい!



…なーんて、恋なんてもう長い間してるっつーの。
叶わない恋がずっとね。




でも、今は近くに居れればそれでいいんだ。




私も自分の鞄を持って教室を出て、昇降口へ向かう。