「マジで寒ーい!やっていけねー」
「夏よりマシじゃない」
「嫌よ!肌が乾燥するじゃない!」
「あ、そう」
秋が終わり冬に突入した今日この頃。
あれ以来、悠ちゃんとは会っていない。
人気者だから、かなり忙しいんだろうな…
「ねぇ美遥。カイロない?」
「あ…今日は持って来てない」
「えー!?私のカイロー!」
「彼氏にでも温めてもらったら?」
恭子は呆れ顔にそう言う。
有沙と恭子も相変わらずの会話。
あ、一つ変わったところは、有沙に彼氏が出来たこと。
一個上の他校の先輩で、懲りずに行った合コンで知り合ったんだって。